05208-180727 論述試験のB4判回答用紙もスキャンしてiPadでペーパーレス採点
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今期の期末試験は「民法2」と「民法1A」、合わせて約400枚。採点の祭典、幕開け。
A4より大きなB4サイズ縦位置横書きの答案用紙を採点するのは煩瑣な作業です。用紙の表を読んで部分点を書き込み、裏返して裏を読みながら部分点を書き込み、その合計を覚えてからまた表に返して表の部分点と足し、総計点数を書き込む。隣に裏返して置き、次の用紙の採点に移る。
その手順を何百枚か繰り返す紙の採点。
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答案用紙をスキャンしてiPad ProとApple Pencilで採点すると、楽。 表裏を裏返す作業を繰り返す「紙の採点」が、ツツーっとスクロールで済む「神の祭典」へ。
答案用紙の原本は大学から持ち出せないけれど、ファイルなら自宅や出張先のホテルなど、周囲に人のいない場所ならどこでも採点できる。答案用紙を紛失する心配もない。
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そうTwitterに書いたところ、久しぶりに会った教え子(大学院の卒業生)から、「B4判答案用紙は何でスキャンしたんですか?」と問われました。さすが僕の研究環境を熟知してる。shio.iconの研究室にはA4サイズをスキャンできる「ScanSnap iX500」や、A3サイズまでを1枚ごとにスキャンできる「ScanSnap SV600」はあるけれど、大量のB4サイズを連続的にスキャンするデバイスはない。 「共同研究室にあるリコーの複合機です。コピー機として使う機会はもはやほぼゼロだけど、大判のスキャンには重宝。ただし片面スキャンだから1枚スキャンするのに紙が2.5往復するので、時間かかるのが難点。PFUがA3対応の高性能スキャナ「fiシリーズ」用にMac版のドライバさえ出してくれれば即買うのに」と答えました。 https://flic.kr/p/27pyyXU https://farm2.staticflickr.com/1784/42273467034_6a0b6fcb42_k.jpg
A3対応でも税別30万円からある。すごく欲しい。Mac版のドライバがあればなぁ。
あるいは、例えばfi-7160のScanSnapバージョンができたらうれしい。 https://flic.kr/p/Lnaags https://farm2.staticflickr.com/1834/29119131388_19fd9fa141_k.jpg
ここ10年、「紙にコピーする」とか「紙にプリントする」という機会は極めて少ない。shio.icon個人の仕事には「紙にして出す」という工程はゼロ。どうしても紙で提出せよ、と求められるもののみプリントします。その数、年間30枚程度。ほとんどの書類はiPad Proでサインまたは押印してPDFで先方に送付すれば受理されますから。
そのために大切なのはスキャナ。舞い込んだ紙類はすべてPFUのScanSnap iX500、ScanSnap iX100でスキャンし、紙はリサイクル(または溶解)にさようなら。 そのように書いたところ「A4以上のサイズも厄介ですが、ホチキス留め、ハリナックス処理はやめていただきたい」とのご意見。
まったく同感です。複数枚の紙を束ねてあるとそれだけでスキャン前にそれを外す手間が増え、見落せばスキャンが止まり、スキャン途中に紙が破れ、ぐしゃぐしゃになり、悲惨。だから綴じてある紙の資料を受け取ってしまった会議や研究会ではそれを分解するのが会議中最初の作業です。
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幸いshio.iconが出席する成蹊大学内の会議はもう紙資料ゼロ。完全ペーパーレスが実現しています。
その方が会議が早く終わるのです。
例えば法学部教授会の場合。以前はサイボウズLive、現在はTeams上に、会議のアジェンダが「原案」とともにアップされ、会議体の構成員はそれぞれ可能な時間に意見を書く。必要があれば原案が修正され、修正案に対してまた意見が上がり、異論のない最終案が作られる。それが提出される実際の教授会。議論はクラウド上で収束しているので、何ら議論無く、最終案で決定。だから会議が早く終わる。 ペーパーレスにすると、紙消費が減るだけでなく、無駄な会議がなくなり、議論が効率化し、メンバーの拘束時間が削減され、機会費用を低減できる。ITによって働き方改革ができるのです。
これがさらにScrapboxになったら会議自体、必要なくなる。すでにゼミはその域に達しています。何かを決めるのに、集まる必要なし。みんなが書き込んだScrapboxがそのまま議事録になる。 紙をなくして働き方改革。簡単です。
メンバーの意識改革が肝要。
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